カティサーク Cutty Sark
品 名: カティサーク Cutty Sark
メーカー : Sergal (セルガル社)
スケール :1/78
品 番 : 789
カティサーク Cutty Sark
セルガル社木製模型キット帆船「カティサーク」
19世紀の半ばから末にかけて出現したクリッパー型帆船は、その速度と美しさにおいて、まさに帆船時代の最後を飾るにふさわしいものでした。カティサークは、1869年英国のジョン・ウィリス氏の依頼で建造された963総トン、全長84mの木鉄交造船で、最高17ノット以上という快速クリッパーでした。本船は、中国の新茶をロンドンの市場へ運ぶことを目的としたいわゆるティー・クリッパーでこの鮮度を必要とする貨物は、ロンドンの到着が1日でも早ければ、それだけ高い値段で取引されたため、クリッパーどうしの烈しい競争が展開されたのでした。中でも、1872年の『サーモピレー』とのレースは広く知られています。同じ日に上海を出帆した両船は、始めはカティサークがリードしていましたが、28日目強風のためカティサークは舵を紛失してしまいました。応急舵を作って航海を続けましたが結局ロンドン到着は、サーモピレーに1週間の遅れをとってしまいました。けれども、途中での災難を知った人々は、こぞってカティサークを称賛したのでした。しかし、カティサークはその後もレースに勝利を納めることはできませんでした。そして、1879年にオーストラリアの羊毛を運ぶウール・クリッパーとなってからは、「速い」船長に恵まれ、シドニー、ロンドン間71日の記録を樹立するなど、めざましい活躍をしたのです。その後船主、国籍をかえながら、1920年頃まで貨物船として働いていましたが、1922年にダウマン船長によって英国へ買い戻され、もとの美しいクリッパーの姿に戻されました。1953年にはカティサーク保存協会が設立されグリニッジの乾ドッグで、残存する唯一のクリッパーとして、永久に保存されることになったのです。
船籍:英国
年代:1868年
メーカー :Sergal (セルガル社)
スケール : 1/78
長さ : 1150 mm