アル・バーラン Al Bahran

アル・バーラン Al Bahran

コーレル社木製模型キット帆船「アル・バーラン」

典型的なアラブのサンブーク型帆船。今から40～60年程前に、アラビヤ半島の沿岸で漁業用に、また東アフリカ、印度半島の沿岸で諸物貨の運搬用として広く活躍していましたが、現在では紅海、アデン・ペルシヤ湾の海域で真珠貝の採集船に使われているにすぎません。１５世紀、アフリカ沿岸の周航路が開拓され、ポルトガルのカラベル型帆船が遠くアジアの南方海域にまで進出、活躍しました。サンブークの後甲板の建造物や舵の形状等がカラベル船と良く似ていますので、サンブークの起源はカラベルだといわれています。19世紀に中央アジアの海域で武装したサンブークが一攫千金をもくろんで密貿易船や奴隷運搬船として使用され、広く恐れられたこともあります。しかし一方、イタリー植民政策時代には60から70トンのサンブークに37ミリの軽機砲を塔載武装させ、鹿、しま馬、かも鹿などと命名し、数人のイタリー人海軍士官のもとに20数名の原住民水兵を乗組ませ、それらの非合法活動の取り締まりに従事したこともあります。そして、軍事戦闘用として使用された最後の帆船といわれています。

船籍:アラブ

メーカー ： COREL(コーレル社)

スケール ： 1/50

長さ ： 575 mm

高さ ： 465 mm